公開によるキーワード出現率の変化
作成した文章を公開すると、メニューやコンテンツ一覧など、ほかのコンテンツと共通の要素が加えられます。そのため、共通領域にあるテキストやキーワードの影響で、折角調整したキーワードの出現率が大きく変わってしまうこともあります。それらをチェックし、必要に応じて調整します。
共通領域の与える影響
基本的にコンテンツの評価は、メイン領域に表示されるページごとに異なる個別コンテンツで行われるべきです。たとえ不動産投資に関するコンテンツがカメラ屋さんのサイトに公開されたとしても、内容が素晴らしいなら不動産のコンテンツとして評価されるべきでしょう。共通領域のメニューやコンテンツ一覧に含まれるカメラ関連の語句の影響で、カメラ関連のコンテンツとされるのは、利用者にとってもマイナスです。
ただ、検索エンジンはコンテンツの質を完全には判断できないので、補完手段として外部リンクとともに、対象サイトが専門とする分野の情報も利用します。このことから本書では、まず評価の中心となる個別コンテンツのキーワード出現率をチェックし、公開後、補完要素である共通領域を含めたページ全体の出現率もチェックし、最終調整する流れを取っています。
キーワードの最終調整
公開後のキーワードの出現率の確認も、ファンキーレイティングを使用しましょう。
Webページにおける出現率の確認
以外に大切!?キーワードの物理的分布
キーワードを反映する際は、どれだけ反映するかという「数」がポイントになるとともに、どこに反映するかという「場所」もポイントになります。キーワードが共通領域にあるか個別コンテンツにあるかということ以外にも、キーワードが一箇所に集中しているか分散しているかによっても効果は変わります。キーワードがページ全体にまんべんなく分散している場合は、コンテンツ全体に渡るテーマになっていると判断できるため、より高い効果が期待できます。
結果の判断方法
Webページ内のキーワード出現率の確認では、以下の3点をチェックします。
- 出現率が8%を超えているキーワードがあるか
- 第1キーワードより出現率の高いキーワードがあるか
- 第1キーワードの出現率が3%を切っているか
この3点をチェックし、当てはまる項目があったら、以下の対応をします。
- 出現率が8%を超えているキーワードの出現率を7%以下にする
- 第1キーワードの出現率が1番高くなるように調整する
- 第1キーワードの出現率が3%を超えるように調整する
さまざまな意見があり、見解が分かれるところですが、これまで調整してきたメイン領域に表示される個別コンテンツにおいて、対策するキーワードの出現率がしっかり調整できていれば、Webページ全体の出現率には過敏になる必要はありません。その理由としては、以下の3点が挙げられます。
- そもそもページの評価は、そのページ特有の個別コンテンツを重視して行うべき
- 検索エンジンは文意をつかみキーワードに依存しすぎない方向に進んでいる
- 入れすぎのペナルティのほうが微妙な調整によるメリットよりはるかに大きい
日本語の表記や特有の文法により、SEO対策においてまだまだキーワードを反映していくことは重要です。しかし、徐々にキーワードの数より文意が大切になっているので、キーワード出現率ではなく、より魅力的な文章を作成することを重視しましょう。
Webページ全体での出現率には過敏にならない
Webページ全体でのキーワードの出現率は、特定キーワードの出現率が8%を超えている場合以外、過敏にならないで大丈夫です。