限定性を明示する2つの実践方法
キャッチコピーで効果を発揮する「限定」は、「数量や地域」の限定と「期間」の限定に分けられます。「数量や地域」の限定は希少性を明示し、お得感を演出します。また、「期間」の限定はタイムリミットを明示することで、決断を迫る効果があります。「数量や地域」と「期間」という要素を取り入れたキャッチコピーの実際の作成方法は以下の通りです。
数量や地域:「特別」「限定」「○○だけ」
- A不動産
年収2千万円以上の方限定。最高クラスの一人暮らしのお部屋(30文字) - B不動産
一人暮らしのお部屋を探している方、人気物件を特別価格でご紹介(30文字)
期間:「今なら」「今だけ」「○○まで」
- A不動産
4月までの特別プラン登場。A不動産は一人暮らしのお部屋探しを応援します(35文字) - B不動産
一人暮らしのお部屋を探している方限定企画。今ならなんと仲介手数料無料!(35文字)
「数量や地域」の限定と「期間」の限定をセットで使うと、より効果的です。
キャッチコピーにユーモアは必要?
歴代の広告大賞を見ていくと、思わず膝を叩きたくなる面白いキャッチコピーがたくさんあります。では、Webライティングでも、ユーモアに富んだキャッチコピーを目標に作成するべきなのでしょうか?答えは「ノー」です。その理由を見ていきましょう。
当たり外れが大きい
センスがある人は別として、多くの人は百発百中で良いユーモアを思いつきません。ユーモアを入れると多くの場合、集客効果は低下し、平均しても成果は下がってしまいます。広告大賞のキャッチコピーは、たくさんの候補の中の頂点です。簡単に真似できるものではないことを肝に銘じましょう。
ターゲットが狭まる
ユーモアの好みも十人十色です。知的なスマートなユーモアを好む人もいれば、俗っぽいユーモアを好む人もいます。そのため、ユーモアを入れると、その人の好みによりターゲットが狭まります。より多くの人に効果的にアピールすることを狙っている本書の実践方法と比較すると、その効果が下がるのは自明のことです。
文字数の限定とキーワードの明示
Webのキャッチコピーは、SEO対策のために全角35文字の中に複数のキーワードを入れる必要があります。ほかに入れられる要素も限られるため、ユーモアを追求すると、ほとんどの場合、伝えたい内容が伝わらなくなってしまいます。