効果が出るまでに一定の時間が必要

一般的に、Webサイトはリリース後半年ほどはなかなか評価が高まりません。それは、無数にあるWebサイトの中から、検索エンジンが新しいWebサイトを見つけるまでに時間が必要なため、そして、一定以上の期間運用できているWebサイトの方が、多くの人が利用し支持しているとされ、高い評価が与えられるためです。

解決策としては、評価が高まらない時期は広告を併用するか、人が来ないことを逆手に取り、正式な公開前に少し不備があってもできるだけ早く公開してしまうことで、「時間」という評価を稼ぐ方法があります。

新しい店舗より古くからある老舗が選ばれるように、Webサイトの評価にも時間が必要です。

突き詰めると専門知識が必要になる

現在のSEO対策では「オリジナリティの高いコンテンツを作成し、その内容を検索エンジンに効果的に伝える」ことが重要です。そして「効果的に伝える」ためには、SEO対策の知識に加え、プログラミングの知識も必要になります

解決策としては、しっかりとSEO対策が施されたWebサイト作成サービスを利用する必要がありますが、本書では、できるだけ専門知識を必要としない方法論を追求し、誰でも実践できるようにしています。

対応しきれない環境要因がある

SEO対策にも、狙いたいキーワードの検索件数が少なすぎたり、ライバルとなるWebサイトが強すぎたりと、対応しきれない環境要因があります。しかし、このようなことはSEO対策に限ったことではありません。

反対に、SEO対策では簡単にさまざまな関連データを取得できるため、検索件数が多くライバルの少ないキーワードを探すこともできます。本書では、さまざまリスクを避け、環境要因にも負けずに大きな成果を上げる方法を解説していきます。

SEO対策も釣りと同様に、魚のいない水たまりやプロの漁師が漁船団で漁をしている漁場を避け、まだ多くの人が気づいていない、秘密の釣り場を見つける方法を知れば、大きな成果が期待できます。

「正解」を知る術がない

基本的に検索エンジンは、意図的に検索結果を操作するすべての行為を禁じています。そのため、検索結果に影響を及ぼし、上位表示を可能とする重要な情報は、トップシークレットであり絶対に教えてくれないので、検索エンジンに最適化するためのすべての方法論は推測の域を出ません。

そこで本書では、私たちが行っている調査やコンサルティングの中で、一定以上の率で大きな成果を上げた施策と、Googleなどの検索エンジンが出している公式発表を照らし合わせ、これから先も、長い間に渡って効果を発揮するであろう方法論のみを紹介していきます。

彼を知り己を知れば百戦殆うからず

非常に効果の高いSEO対策も万能ではありません。しっかりと弱点を把握した上で利用することで、その効果はより安定し、大きくなります。