改善点を見つける分析ポイント
アクセス解析では、以下の6点を確認すれば、改善対象ごとに分析できます。
SEO対策の成否を判断するためのデータ
SEO対策の成否を判定するためには、以下の2つのデータをチェックします。
表示順位:対象ページの検索結果における表示順位
表示回数:検索結果において、対象ページのURLが表示された回数
まず、「表示順位」が低い場合は、SEO対策に失敗してGoogleの評価が低くなっています。対応としては、「編集」と「校正」作業に戻り、Webページのコンテンツ量やキーワード出現率の調整が必要です。
また、「表示順位」が高いのに「表示回数」が少ない場合は、選択したテーマが悪いと推定されます。強化したキーワード自体の検索件数が少ないために成果が上がっていないと考えられるので、「企画」に戻り、検索件数の確認とテーマの再選定が必要です。
キャッチコピーのできを判断するためのデータ
キャッチコピーのできは、CTR(Click Through Rate/クリック率)で判断します。
「CTR」が低い場合は、検索結果に表示されていながら、対象ページのURLがクリックされていないことを示します。表示順位や分野によってクリック率は変わるので、CTRの高低は一概に語れませんが、表示順位が同じぐらいのページと比べ、CTRが著しく低いページは改善が必要です。第4章に戻り、キャッチコピーを作成し直しましょう。
ただし、クリック率はキャッチコピーだけでなく、検索結果のタイトルの下に表示される抜粋の影響も受けます。改善作業を行う前に抜粋の表示も確認し、キャッチコピーと抜粋のどちらに問題があるか判断することも大切です。
コンテンツのできを判断するためのデータ
コンテンツのできは、下記の3つのデータで分析できます。
平均セッション時間:利用者がサイトを訪問してから出ていくまでの平均時間
直帰率:ほかのページを見ないで、そのまま離れた利用者の割合
コンバージョン率:利用者の中で、こちらの目標とする行動をした人の割合
「平均セッション時間」が短く「直帰率」が高い場合は、コンテンツの魅力が低く、読むに値しないと判断されていると推定されます。第2章と第3章を参考に、コンテンツの書き出しを修正しましょう。また、見た目が悪かったり、Webページの表示に時間がかかっていたりする可能性もあるので、改善作業を始める前に、併せてチェックしておきましょう。
一方、「平均セッション時間」が長いのに「コンバージョン率」が低い場合は、コンテンツには満足しているものの、アクションにつなげられていません。これは、コンテンツがアクションを導くストーリーになっていないか、目的のアクションへのリンクやボタンが気づかれていないためと推定されます。第2章と第3章を確認し、コンテンツの修正を図るとともに、導線の再設計を行いましょう。
まずは6つのデータを確認
改善作業のためには、「表示順位」「表示回数」「CTR」「平均セッション時間」「直帰率」「コンバージョン率」の6つのデータの確認から始めましょう。