まずは結論を決める

何事もそうですが、成果を上げるには、まずゴールを明確化する必要があります。文章構成やストーリーを考える前に、すべてのコンテンツに明確な目的を持たせ、それに合った結論を用意することが重要です。もし目的が思いつかないのなら、作成する必要性から考え直すべきです。

物事にはさまざまな側面がある

例えば不動産の紹介サイトなのに、いくら事実だとしても「今は不動産は買い時ではない」とか「不動産は負債だ」など、まったくアクションに結びつかない結論ばかりのコンテンツを作成しても望んだ成果は得られません。コンテンツを作成するなら、利用者がこちらの目的のアクションをしたくなるコンテンツを作成しなければなりません。

「今は不動産が買い時ではない」ということは、裏を返せば「多くの人が買い時ではないと思い価格が下落している」ときです。「価格が下落している今こそ、不動産投資のチャンスである」という結論ならば、成果が見込めるのではないでしょうか。集めた情報をさまざまな側面から考え、目的に合った結論を決めることから始めましょう。

円柱は真上から見ると円、真横から見ると長方形に見えます。物事も見方を変えるとさまざまな見え方をするものです。さまざまな角度から分析し、アクションに結びつく結論を見い出しましょう。

伝わりやすい文章構成

「起承転結」とは

まずは、一般的によく用いられる「起承転結」を簡単に確認しましょう。

起:主テーマの提示や情報の投げかけ

承:主テーマのさらに深い説明や関連情報の紹介

転:別視点によるテーマのとらえ方の紹介や、伝えたい結論の装飾

結:テーマのまとめ、結論

実際には、下の3パートぐらいをイメージし、「転」と「結」は1つになってしまっても構わないですし、「転」で結論をいって「結」でそれを強化しても構いません。

起:話題の提示

承:「起」の肉づけ

転結:結論

つかみの2パターン

「起承転結」の「起」は漫才でいう「つかみ」にあたり、ここでそれ以降を読んでもらえるか否かが決まります。内容や目的に合わせ、以下のようにしましょう。

大企業や定番商品。安心感や信頼感を与えたい:常識から開始

中小企業や新商品。興味をわかせ人をひきつけたい:常識の反対から開始

常識から開始すると、当たり前のことから始まるので読み手の興味はひきませんが、大企業や定番商品は、無理な冒険はせず、この入り方をしたほうが良いでしょう。一方、まだ地位を獲得していない中小企業や新商品は、興味をひかなければ内容を読んでもらえないので、常識の反対から入るほうが効果を発揮します。

文章構成の基本は「起承転結」

文章を書く前に、必ず目的に合った結論を用意しましょう。また、構成の基本は起承転結ですが、こだわりすぎず「転」と「結」が1つになっても構いません。