『SEO対策のためのWebライティング実践講座』無料公開の概要

2018年2月19日の紀伊國屋書店新宿本店での取り扱い状況
2018年2月19日のMARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店での取り扱い状況
2018年2月19日時点での新宿、渋谷それぞれで1番大きい書店(紀伊國屋本店/MARUZEN&ジュンク堂書店)での本書籍の取り扱い状況。

2018年2月26日(月)、私達アンドバリュー株式会社(本社:東京都武蔵野市、代表取締役::鈴木 良治)は、SEO対策の正しい方法論を普及させ、日本企業の99.7%※1を占める中小企業が低コストの広報手段を所有できるように、近年最も売れ、無料公開時点でも売れているSEO書籍『SEO対策のためのWebライティング実践講座』(技術評論社)を、全256ページにわたりWebページ化するコストを負担する形で無料公開しました。
この公開は期間の限定のないものとし、利用規約に右サイドバー上部(スマートフォン表示の場合はページ下部)に記載した『利用規約』に沿う限り、自由に当書籍の内容をご利用頂いて構いません。

この業界でも例のない取り組みを行う私達の志を理解し、同じ志をもつ方々が1人でも多くなってくれることを願い、ここに、アンドバリュー株式会社を代表し、代表取締役であり、当該書籍の著者である鈴木 良治が、今回の取り組みの理由と経緯を以下に記します。少々長くなりますが、私達の気持ちが1人でも多くの方々に届くことを願っております。
※1:経済産業省2017年版中小企業白書概要より(http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H29/PDF/h29_pdf_mokujityuuGaiyou.pdf

無料公開に至った経緯

有用な技術であるSEO対策は変革期を迎えている

まず、私はGoogleなどの検索エンジンの検索結果の上位にWebサイトを表示することで、コストをかけずに集客を実現できるSEO対策は非常に素晴らしい技術だと思っています。
特にテレビCMや新聞広告など既存の広報手段を利用できない中小企業や個人事業主にとって、コストをかけなくても努力次第で大きな効果を発揮できるSEO対策は非常に有用であると共になかなか代替のできない技術です。

ただ、現在SEO対策の方法論は激変しており、上場しているSEO業者やWeb制作会社ですらどうしたら良いかわからず、私もコンサルティングやセミナーを頻繁に依頼される状況になっています。また、資金力のある大企業での研究は進んでいるものの、その方法論は資金力のない中小企業では実行できず、中小企業における方法論の確立が急務であります。

『SEO対策のためのWebライティング実践講座』を執筆した経緯

2011年頃から起こったSEO業界の大変革によって混乱していた2014年の始め、アンドバリュー株式会社において中小企業でも実行できる方法論がやっと確立できた矢先に、大手IT企業で提供したセミナーに出席していた出版社から書籍化を依頼されたとき、私達はノウハウの公開に躊躇しました。私達だけが方法論を抱え込み、小出しにしていけば、その頃いたメンバーから考えれば、非常に大きな儲けが期待できる状態だったからです。
しかし、日本の企業の99.7%は中小企業です。そのような企業を支援できる方法論を抱え込むことは、世の中の発展を停滞させることなのではないか。今もっているものが価値がなくなったとしても、私達が歩み続け、また新しい価値を提供できるようになれば良いではないか。そう思い、私達は出版を決断しました。それは、私達にとっては、セミナーやコンサルティングを中心にしていた業態から、現在のWebシステムの業態に変更が必要な、非常に重く、大きな覚悟が必要な決断でした。

SEO対策のためのWebライティング実践講座のPOP
各書店で貼付されているPOP。冒頭の紀伊國屋書店新宿本店、MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店の写真でも貼付されているのが確認できます。

そのようにして出版した『SEO対策のためのWebライティング実践講座』は、皆様のお陰で多くの方の手に届き、シリーズ化もされ、近年で最も売れたSEO対策の書籍となりました。また、「出版」という形をとったことで、当時の私達では届けられなかった、非常に多くの方々に方法論を届けられたことは、お礼の手紙やメールの形で、選択が正しかったことを私達に実感させてくれています。
しかし、私達はこの届ける方々を、もう一歩先に広げたいのです。助けられる人たちをもっと多くしたいのです。検索エンジンを欺く技術を追求し、情報格差を利用した営業が常態化している業界だからこそ、情報のない方がいつでもアクセスできる環境に情報を置いておいてあげたいのです。

無料公開までの経緯とその対応

そこで、最初の契約期間の3年が終了し、契約の更新が行われる2018年2月19日以降の最も早いタイミングで、書籍を無料公開することを決断しました。最初、出版社の技術評論社様にお話したとき、まだまだ売れている書籍を無料公開することはできないと断られました。
しかし、粘り強く交渉し、技術評論社の取締役の方とは、5時間に渡りかなり激しい議論を交わしました。
「売れていない、ニーズのない書籍を無料にしても意味がないではないか。」
「通常の書籍より十分売れたのだから、もう、利益に関しては良いのではないか。」
「出版を持ちかけたとき、素晴らしい方法論だからこそ、より多くの方に届けたいと言っていたのはどうなったのか。」
など、私達の思いを伝え続ける中で、様々な面で意見のぶつかりはありましたが、最後には納得して下さり、全面的なバックアップをお約束して下さった技術評論社様には、感謝してもしきれません。

また、施策の影響を受ける書店様には、3週間前の2月5日(月)の時点で販売を促進する施策を打たせて頂き、在庫を減らしたり、利益を積み増して頂いたりする機会を作らせて頂きました。
それでも、万が一不利益が生じてしまった場合は、知識の公共性とこれまで貢献させて頂いた利益をもって、ご容赦頂けると幸いです。
ただ、私は、この施策によって書籍が全く売れなくなるとは思っておりません。
ステマなどが横行し、内容がわかりにくい業界だからこそ、公開をすることはより多くの方に内容を実感して頂き、良いと思って頂けるのなら、紙ベースでの書籍を手に取ってくれる方はいると思っています。この書籍は、SEO対策の「メシの種」となる方法論をお客様に渡してしまう書籍なので、出版後、SEO業界にはずいぶん敵ができました。その方々の活動により、私の書籍を読まずに通り過ぎてしまっている方が、まだまだ残っていると聞いています。その通り過ぎてしまっている方々も、内容を知ることで、良さを実感してもらえるのではないかと思っています。

無料公開後に望むこと

私の書籍が、SEO対策という難しく情報格差の大きく何が正しいのかを判断するのが困難な分野であり、実行性のある方法論が不足している中で、なかなか費用を出し辛い中小零細企業にとっての方法論を記載している書籍だからこそ、このような無料公開には大きな意義があると思っています。
そして、この施策が前例となり、もし同じような状況の著者の方がいらしたら、ぜひ、次は実行がしやすい環境が整い、誰もが気軽に実行できるようになっていれば良いなと思っています。

最後になりますが、一緒に歩んできた出版社様と対立する施策ではないため、書籍自体の価値も残す形として、全ページをWebページ化して公開することとなった中で、256ページもの書籍のテキストをHTML化し、画像の切り出しなどの作業をするなど大きな労力や出費を許容してくれた社員、そして、この書籍を無料公開するに当たりご協力下さった多くの方々にお礼を申し上げます。

公開した書籍が、より多くの方に届き、より多くの方の議論の結果、SEO対策がより専門知識がいらず、簡単に実行できる技術に発展していくことを願っています。
また、その活動が、日本の企業の99.7%の中小企業や個人事業主の方の活動を助け、日本のWeb業界の底上げに繋がることを心より願っております。

アンドバリュー株式会社
代表取締役社長 鈴木 良治

ご利用に際してのお願い

まず、利用規約に記載してある通り、引用などをする場合は、必ず元のページへのリンクを明示して下さい。
これは出典元を確認できるようにし情報の正確性を担保するため、そして、適切に外部リンクを集中させて頂くことでより多くの方が原著に接せるようにするためです。そのため、リンクを張られる際は、「rel=″nofollow″」は記述しないようにして下さい。

また、当社サービスサイトの一部として公開したのは、ゼロからWebサイトを作成するよりコストが抑えられると共に、既にSEO対策の効果を発揮しているWebサイトの一部として公開することで、より早く多くの方に情報が届けられることが期待できるため、そして、書籍を読まれた方から当社が提供するシステムがあるのなら紹介して欲しかったとのお言葉頂いたためです。
ただ、このような施策を継続していくためにはコストの捻出が必要なため、サービスへの効果の還元などができれば良いなと思ってもいるので、よろしければ、当社のサービスを広報して下さったり、トップページ( https://funmaker.jp/ )へのリンクをご提供下さったりすると、非常に助かります。

そして、最後になりますが、今回の施策は当社の立場だからできたことであり、他の書籍を書かれている方に同様の行為を強要するものではないことをご理解下さい。
当社は、書籍とは別の事業を柱としているため、印税から離れた判断ができます。また、当社の技術が伝わり正しい方法論が普及することは、最終的には当社の事業に返ってくるものでもあります。そのため、当社はこの度の判断をできましたが、他の著者様にはまた異なる事情があります。当サービスをご利用される方々が、皆様の事情を尊重し、書籍を書き上げた労力と情報を提供して下さった事実に敬意を払って下さることを願っております。
もちろん、同様の志のある方がいらっしゃれば大歓迎ですので、当社までお気軽にご連絡頂ければ幸いです!!