利用のされ方による特徴

1ページごとに独立して閲覧される

検索エンジンの普及により、多くの人が特定のWebサイトではなく、目的に合ったページを直接訪れるようになったため、Webサイトは、本のように巻頭から順番に読まれず、すべてのページからスタートページになる可能性があります。

そのため、ホームから順番に続くストーリーや、ほかのページとセットで提供されるコンテンツは、こちらの意図しないページから読み始めた人にとって、まったく理解できないコンテンツとなってしまいます。ですから、Webコンテンツを作成するときは、基本的に各ページで内容が完結し、そのページ内で利用者に目的の行動を完結してもらうように設計する必要があります。

相手が見えない状況で利用される

Webコンテンツは相手が見えない状況で利用されるため、多くの人が何かしらの不安を感じながら利用しています。

ですから、Webサイトを作成するときは信頼を大切にし、Webサイトの作成者の写真を掲載したり、問い合わせフォームなどコンタクトできる窓口を設置したり、第三者の意見を掲載したりと、常に信頼してもらうために努力し続けることが大切です。

悪意あるWebサイトと間違えられないように、相手に信頼感を与えるWebサイトを作成しましょう。

利用環境によって表示が変わる

Webコンテンツは、利用環境によって表示が大きく変わることも大きな特徴です。本や新聞などの紙媒体なら、すでにこちらの意図通りに印刷されているので問題になりませんが、Webコンテンツはパソコンで見られるのか、タブレットで見られるのか、それともスマートフォンか……と、見る機器の違いだけでなく、製造するメーカー、OSの種類やバージョン、ブラウザ、設定などさまざまな要素によってその表示が変化します。

自分の利用している環境で最高のレイアウトを実現したとしても、ほかの環境で利用する人にとっては非常に使いにくいレイアウトになっていることはよくあることです。Webコンテンツを作成する際には、あまりレイアウトに頼った構成にしないこと、そしてできるだけ多くの環境で確認しながら作成するようにしましょう。少なくとも、パソコンとスマートフォンそれぞれで表示を確認するとともに、ブラウザとしてはInternet Explorerともう1つ、ChromeやFirefoxなどのブラウザでも表示を確認することをお勧めします。

スマートフォンの登場以降、インターネットの利用環境はものすごい勢いで多様化してきました。そして、ウェアラブル端末などの登場が見込まれる将来、その多様化はより進んでいくでしょう。

外部コンテンツとのつながりによる特徴

リンクによってコンテンツ間を行き来する

Webコンテンツは、サイト内でもサイト外でも、リンクを利用することで自由にほかのコンテンツと関連づけられ、利用者は用意されたリンクをたどることで、簡単に関連情報を確認できます。

そもそもWebとは、インターネット上で提供される複数の文書(テキスト)を相互に関連づけ、結びつけるシステムのことを指す言葉です。文書を相互に関連づける役割を果たすハイパーリンク(リンク)は、Webの最大の特徴となります。この最大の特徴を生かし、リンクを有効に利用できるか否かで、Webサイト利便性は大きく変わります。

他サイトの情報と比較される

前項の「リンクによる関連づけ」と関係する話ですが、Webサイトはリンクをたどったり検索結果を利用したりすることで、常に内容を他サイトと比較されることも大きな特徴の1つです。

普段私たちがWebで何か調べものをするとき、1つのサイトの情報だけで結論を出すことはないでしょう。また、知識を提供するサイトは情報収集だけに利用し、購入は価格比較サイトでするという使い分けをしている方も多いのではないでしょうか。このように、Web上のコンテンツは絶えず行き来され、比較されるので、常に利用者を流出させず自分のサイト内でアクションを完結させる工夫が必要です。そのためには、競合サイトの確認と、比較された際の対策が大切になります。

Web上の他のサービスと連携できる

外部サービスを利用したり連携したりすることで、Webサービスの利便性は大きく上がります。自分では簡単には作れない機能や提供できないサービスも、他サービスを利用することで簡単に提供できるようになります。

例えば、SEO対策による検索エンジンを利用した集客だけでなく、FacebookやTwitterなどのSNSを利用した情報の拡散はもちろん、YouTubeの動画やGoogleマップの地図を表示することも外部サービスとの連携の良い例です。

Web上にあるさまざまなサービスやシステムを上手に利用できれば、Webサイトの効果や質を大きく上げられます。

デジタルデータによる特徴

さまざまなデータで多様な表現ができる

Webコンテンツは画像や動画、音声データなど、さまざまな形式のデータを扱えるので、非常に多様な表現が可能です。

「百聞は一見に如かず」というように、どんなに雄弁に語る文章より、1枚の写真、1本の動画の方が圧倒的に説得力があることも多いので、状況に応じ、最適な表現方法を選択しましょう。

公開後も簡単に追加修正できる

Webコンテンツの修正は、非常に簡単です。これは本などの紙メディアとは比較になりません。Webコンテンツは、公開したあとでもすぐに修正ができます。

この特徴を生かし、できるだけ早くリリースし、利用者の反応を確認しながら完成形を目指す方法が、Webコンテンツでは少ないコストで早く成果を上げるポイントとなります。また早めにリリースすることは、SEO対策の弱点の1つ、「効果が出るまでに一定の時間が必要」となる即効性の低さを解消する手段にもなります(Sec.04参照)。

データの収集や処理が簡単にできる

当たり前と思われるかもしれませんが、すべてのデータがデジタルデータとして利用可能なことも、Webコンテンツの大きな特徴の1つです。

目で行うと大変な校正作業が簡単にできたり、利用者の行動分析も簡単に行えたりと、効率的に精度の高い作業ができることもWebの大きなメリットです。

Googleが提供する無料アクセス解析ツール「Googleアナリティクス」のサマリー画面です。Webコンテンツへの訪問者が利用している環境やその特性などを、簡単に調査できます。

Webの特徴を知り、対応することが重要

WebにはWeb特有のさまざまな特徴があります。個々の特徴を理解し、しっかりと対応することが、効果の高いコンテンツ作りには重要です。