Webコンテンツにおける「見出し」とは?

Webコンテンツにおける見出しも、新聞や本などの「見出し」と同じく、章や節の最初に置かれる要点をまとめた短い言葉を指します。

Webでは、まとまりの大きさに合わせて6段階の見出しが利用でき、大きい見出しから順番に利用していきます。ただし、種類が多いとわかりにくくなりますし、SEO対策では多くの段階を利用すると効果が薄れるので、利用するのは大見出し、中見出し、小見出しの3段階だけにしましょう。

見出しにおけるSEO対策

見出しはSEO対策において大きな効果を発揮するので、必ず強化したいキーワードをすべて入れます。ただし、1つの見出しの中に同じキーワードを何度も入れたり、30文字以上の長文にしたりしてはいけません。個別のポイントは以下の通りです。

大見出し(h1):強化したい上位3つのキーワードをすべて入れる

中見出し(h2):強化したいキーワードを1つずつ入れる

小見出し(h3):キーワードを入れなくてもよい

見出しをマークアップするタグ

Webコンテンツでは、見出しは「<hx>~</hx>」という目印で挟まれます。「x」は1~6までの値を取り、<h1>がもっとも大きい見出し、<h6>がもっとも小さい見出しです。

実践:見出しの追加

今回は300文字~400文字と短い文章なので、大見出しを1つと中見出しを2つだけ追加しましょう。ただし、大見出しの作成方法は次章のキャッチコピーで解説するので、ここでは、中見出しを2つ追加する作業だけを行います。強化するキーワードは引き続き「一人暮らし」「部屋」「探し」の3つにします。

A不動産の誘導文

まず、中見出しを2つ入れる場所を決めるために、A不動産への誘導文を意味の塊で2つに分けます。「起承転結」の構成に従っている場合、2つに分けるなら話が変わる「転」の前、4つに分けるなら各パートごとに機械的に分けるだけで大丈夫です。

分ける場所が決まったら、次は見出しの作成ですが、見出しはあらすじからすぐに作成できます。Sec.22で作成したA不動産のあらすじを確認しましょう。

起:新生活を快適に過ごすために部屋選びは非常に重要

承:お部屋選びには、様々なこだわりの条件がある

転:では、快適な生活を送るために最も重要な条件は何か

結:それは騒音だ

前半の「起」と「承」は、一般論と具体例を提示しながら、部屋選びではさまざまな条件が大切なことを強調しているので、見出しもそれをふまえたものにします。読み手の興味をひくために疑問形を使い、「一人暮らし」というキーワードを入れると、「一人暮らしを快適にする条件とは?」(16文字)という見出しができます。

また、後半の「転」と「結」ですが、結論を見出しに入れてしまうと読む動機を失わせてしまうので、見出しには「転」の内容だけを使います。残っているキーワードの「部屋探し」を入れ、「失敗しない、これが部屋探しのポイント!」(19文字)としてみましょう。

一人暮らしを快適にする条件とは?

快適な一人暮らしには、生活の基盤となる部屋探しは非常に重要です。

毎日の通勤や通学を考えると駅から近いことも重要ですし、部屋にバスやトイレも必要です。夏や冬を考えたら、エアコンも欲しいですし、車があれば駐車場も欲しいです。ペットを飼っている人は、ペットが飼えることも必須です。

失敗しない、これが部屋探しのポイント!

では、快適な一人暮らしに、絶対外せないお部屋探しの条件は何でしょうか?

一人暮らしで最も大事なのは、「静かさ」ではないでしょうか。

駐車場やエアコンなら、自分で用意できます。バスやトイレなら銭湯や共同のものを使えますし、一人暮らしの趣を感じる人もいるでしょう。しかし、騒音からは逃げられませんし趣を感じる人もいないでしょう。唯一のプライベート空間で、日頃の疲れを癒し快適に一人暮らしをするには、「静かさ」が部屋探しの最も大事な条件ではないでしょうか。(395文字)

文字数は目標の400文字以内に収まっており、キーワード出現率もそれぞれ1%ずつ上がり6%、5%、4%となりますが、目標値内に収まっています。そして、最後に以下の内容の広告や文章を加えれば、「騒音のない物件特集」に誘導できます。

人気条件を満たしたA不動産の物件から、特に「騒音」の心配のない物件を集めた特集をご覧ください。

B不動産の誘導文

起:1、2年で引越しを繰り返し、様々な街での暮らしを楽しむ人が増えている

承:便利なサービスの登場で引越しも楽だし、更新料を考えると損でもない

:様々な街を楽しむなら、物件は最低限の条件を満たせばよいのではないか

結:騒音さえなければ問題ない

B不動産もA不動産と同じで、「承」と「転」の間で2つに分けます。B不動産の誘導文は、常識とは反対に各論から始めて一般論化していくストーリーなので、「起」と「承」は常識に反するインパクトの強い内容です。そのインパクトを伝え利用者の興味をひくために、「部屋探しの新しい形、登場!?」(14文字)くらいにするのが良いでしょう。ここでは、キーワードとして「部屋探し」を入れています。

また、後半の「転」と「結」は新しい価値観を皆にも当てはまるかのように一般論化しているパートなので、少し断定的な表現にします。結論を入れてその先を読む動機を失わせないように気をつけ、「一人暮らし」を入れると、「これが、一人暮らしの必須条件!」(15文字)となります。

部屋探しの新しい形、登場!?

実は最近、1、2年で引越しを繰り返し、様々な街で一人暮らしを楽しむ人が増えているのを知っていますか?

かつては、引越の手間やコストから、一人暮らしでも1度住むと数年は住み続ける人が大半でした。しかし、様々なサービスの登場で引越しも楽になり、敷金礼金が無い部屋も多くなったので、荷物も少ない一人暮らしなら引っ越した方が得な場合もあります。だから、駅や街を重視して探し、気に入ったらあまり部屋の条件にはこだわらず、気楽に引っ越す人が増えているのかもしれません。

これが、一人暮らしの必須条件!

しかし、最低限おさえておかないと後悔する条件もあるので、街を重視して一人暮らしの部屋探しをする際にも注意が必要です。

Yahoo!知恵袋の絶対に譲れないお部屋探しの条件の1番は、「騒音」でした。「騒音」は日々の生活で大きなストレスになるので、快適な一人暮らしのために必ずおさえてきましょう。(400文字)

こちらもA不動産の誘導文同様、文字数も目標値に収まり、キーワードの出現率は、それぞれ1%ずつ上がり6%、5%、4%になりました。これに以下の内容の広告や文章を加えれば、目的の「騒音のない物件特集」に誘導できるイメージがわくと思います。

様々な環境を楽しめる多くの特徴ある物件を扱うB不動産の物件の中で、「騒音」の心配のない物件を集めた特集を、是非ご覧ください。

見出しは読みやすさを向上させ、SEO対策も強化する

見出しは、より大きな見出しから順番に利用します。利用の際は、30文字以内で、1つの見出しに同一キーワードが複数含まれないように注意しましょう。