SEO対策におけるチェックポイント
そもそも対策ができていない場合
公開から一定期間が経過してもSEO対策の効果が発揮されない場合、そもそも対策ができていないのか、それともペナルティを受けているのか考える必要があります。
もしペナルティを受けた場合は、Webサイト全体の成果が落ちます。ですから、特定のページだけ効果が発揮されない場合は、そもそも対策ができていないことを疑うべきです。その際は、以下の項目をチェックし、満たさない項目は改善します。
☐テキストが800文字以上あり、共通領域に対して十分な量になっているか
☐他サイトのコピーやつなぎ合わせだけではなく、十分オリジナルの情報があるか
☐検索件数があり、競合が弱いキーワードを選べているか
☐キャッチコピーに強化対象のキーワードが含まれているか
☐強化対象のキーワードの出現率が、3~7%の間に収まっているか
思わずやってしまいがちな違反行為
違反行為にはさまざまなものがありますが、多くが故意に行われるものなので、ここでは扱いません。ただし、本書の指示に従っているつもりでも、思わず行ってしまう可能性のある違反行為もあるので、以下に紹介しておきます。
☐読めない大きさや色、そして位置に書かれたテキストはないか
☐サイト内で、内容が重複しているページはないか
☐物理的に近い位置に、同じキーワードを多量に固めて記載していないか
☐画像のalt属性やリンクのtitle属性が20文字を超えて長くなっていないか
キャッチコピーにおけるチェック項目
検索結果に表示されているのに、なかなかURLがクリックされない場合は、キャッチコピーの改造が必要です。以下をチェックし、満たさない項目は改善しましょう。
☐キャッチコピーが省略されず、検索結果に全体が表示されているか
☐読み手がクリックしたくなる、説得力ある理由が明示されているか
☐明るい面、プラス面がしっかり伝わるようになっているか
☐技巧にはしらず、内容がしっかりと伝わるようになっているか
☐適切なアピールポイントにおいて、人を動かす情報を入れられているか
コンテンツにおけるチェック項目
訪問はあるものの、読まれなかったり、成果につながらなかったりする場合は、コンテンツの改善が必要です。まずは、読んでもらえない場合のチェックポイントです。
☐検索結果に表示されているキャッチコピーとコンテンツの内容が異なっていないか
☐ファーストビューに「伝えたいメッセージ」が明示されているか
☐話題になっており、ニーズのある人気のトピックスを選べているか
☐コンテンツの出だしが工夫され、興味がわく構成になっているか
☐適切なフォントを選び、文字の大きさや色も読みやすくなっているか
☐テキストの量が多すぎず、適度に画像などを配置しているか
☐画像などのデータ量を小さくし、読み込み時間を短くできているか
☐コンテンツに合わせた適切なレイアウトが採用できているか
読まれているのに、成果に結びつかない場合のチェックポイントは以下の通りです。
☐調べもの系などではない、アクションに結びつくキーワードを強化できているか
☐納得できるストーリーで、アクションにつながる結論になっているか
☐目的の行為へ誘導するリンクやボタンが見つけやすくなっているか
問題が起きたら、まずは基本に帰ろう!!
SEO対策、キャッチコピー、コンテンツのどれも、改善点が見つかったら本書の該当箇所を確認し、解説通りになるように修正しましょう。
検索結果を正確に確認する方法と重大ペナルティの確認方法
検索エンジンの検索結果を利用して、競合を調査したり、所有するWebサイトの表示順位を確認するとき、注意しなければならないことがあります。それは、Googleなどの検索エンジンは、検索履歴や閲覧履歴などの情報をもとに、利用者の検索結果を調整していることです。
プライベートブラウズの利用
今までの閲覧履歴などに影響されずに検索結果を確認するには、「プライベートブラウズ」を利用します。ブラウザによって呼び名は異なりますが、どのブラウザにも同様の機能があり、この機能を利用することで、検索履歴や閲覧履歴などに影響されずに、検索結果を表示できます。
例えばInternet Explorerなら、ブラウザを開き、「ツール」の中から「InPrivateブラウズ」を選択するか、タスクバーに表示されたアイコンを右クリックし、「InPrivateブラウズを開始する」をクリックすれば利用できます。
重大ペナルティをチェックできる「site:」コマンド
検索に関してもう1つ知っておきたいのは、「site:」コマンドです。検索エンジンの検索ボックスに、「site:特定のWebサイトのURL」を入力して検索すると、対象サイトの中で、検索エンジンが把握しているWebページを一覧できます。
このコマンドを使用した際に、検索結果が表示されなければ、対象サイトは検索エンジンにまったく把握されていないことになります。これは、作成したばかりのためまだ認識されていないか、重大なペナルティ行為を犯しているため、検索結果から削除されたかのどちらかを意味します。