集客とアクション誘導

何事も目標となるゴールをしっかりと意識しなければ、望んだ成果は得られません。また、「何のために行うのか」ということを明確にしなければ、「何をすべきか」もわかりません。では、Webコンテンツを作成する際のゴールとは何なのでしょうか。それは、以下の2つです。

  • 利用者を集める
  • 目的のアクションを誘導する

利用者を集める

どんな目的で作成されようと、まずは作成したWebコンテンツを見てもらわないと何も始まりません。Web以外の世界では、どんなに頑張ってパンフレットやパッケージを作成しても、それを何かしらの方法で利用者に知らせなくてはなりません。しかし、Webの世界では、SEO対策によって検索エンジンの上位にコンテンツを表示できれば、自然に利用者が集まります。

このWebの大きな利点を生かし、SEO対策の効いたコンテンツを作成し利用者を集めることが、Webライティングの1つ目のゴールとなります。

目的のアクションを誘導する

Webコンテンツにどんなに人が来ても、そのまま何もせずに帰られてしまったら意味がありません。利用者にしっかりと伝えたい情報を届け、こちらが意図する目的の行動を行ってもらうことが、Webライティングの2つ目のゴールとなります

2つのゴールの間にあるトレードオフ

Googleの「デザインとコンテンツに関するガイドライン」(https://support.google.com/webmasters/answer/35769)を確認してみましょう。

このガイドラインにあるように、SEO対策では文字(テキスト)などのデータが重要になり、レイアウトや画像などの見た目はほとんど効果を発揮しません。一方、利用者に目的の行動をさせるには、画像や動画、コンテンツ配置などの見た目が重要になります。

つまり、「SEO対策」と「アクション誘導対策」の関係はトレードオフに近く、予算や目的をふまえ、バランスを見ながら効果が最大化するポイントを探す必要があります

SEO対策とアクション誘導対策はトレードオフの関係にあります。

本書の方針

一般的に、SEO対策を優先したほうがアクション誘導対策を優先した場合より高い成果が上がる傾向にあるため、本書ではSEO対策を中心にし、見た目の部分は主にコラムや補足に回しています

事実、見た目は好みによって左右される面が大きく、プロが手掛けても成果が数倍になることは稀ですが、SEO対策をほどこせば、訪問者0のサイトに月に3万人以上の人が来るようになることもよくあります。また、まずは効果が出るまでに時間のかかるSEO対策を行い、人が来てから、訪問者のデータを確認しつつ見た目を調整していった方が効率的であり、成果もより早く出るため、本書ではこのような構成をとっています。

集客とアクション誘導がWebライティングのゴール

Webライティングは人を集め、目的の行動をしてもらうために行うが、それぞれの関係はトレードオフ。実行時には、目的に合わせたバランス感覚が重要です。