コンテンツの質を上げる表記の統一

読み手の印象を左右する「文末表記」

表現の項でも触れましたが、文末表記により、読み手の印象が大きく変わります。また、文末表記が統一されていないと、非常に読みにくい文章になります。

断定的、強い主張:「○○だ。」「○○である。」

丁寧、親近感:「○○です。」「○○ます。」

値の受け取られ方が変わる「数字表記」

数字を英数字で表記するか漢数字で表記するか、そして利用する単位を何にするかで印象は変わります。価格やサイズなどは商品やサービスの説明において非常に重要な部分になるので、その印象を決める数字表記は、目的を持って決めましょう。

多く見せたいとき:「100,000,000円」「1000mm」

少なく見せたいとき:「100百万円」「1m」

混在させがちな「全角/半角表記」

英数表記に関しては、間違えて全角と半角を混ぜて使用してしまうことが多いので、始めにどちらを使用するか決め、注意深く反映していくようにしましょう。

全角表記:1234567890 ABCDEFG abcdefg

半角表記:1234567890 ABCDEFG abcdefg

複数人で作業を行う際の注意点

複数人で1つのWebサイトを作成する際には、表現や表記がブレてしまうことがよくあります。それを避けるためには、以下の対策を実行します。

もっとも簡単な対策は「個人を前面に出す」ことです。複数人で運営していることを明示し、記事ごとにライターの写真や名前を表示すれば、多少表現や表記がブレても個性として受け取ってもらえます。ただし、このような場合でも、数字の表記や全角/半角の表記ぐらいは揃えるよう、決めておきましょう。

もう1つの方法は「共通のキャラクター」を決めることです。個人を前面に出したくない場合は、コンテンツ作成前に共通のキャラクターを設定し、表現と表記の統一を図ります。その際は、全員が演じやすく、新しい人が参加したときも困らないように、あまり特徴のないキャラクター設定をしましょう。また、送り仮名の表記もある程度統一したほうが良いでしょう。ただしこれは、作業の中で出てきたらそのつど、共有する形でも構いません。

 

あらかじめ統一方針を決めておきましょう。

実践:表記の統一

不動産は信用と安心感が必要な高額で専門知識の必要な商品であること、会社がオフィシャルに作成するコンテンツであることをふまえ、文末表記は丁寧で親近感を持たれる「○○です。」「○○ます。」を採用します。これなら、設定した「不動産会社の中堅の担当者」というキャラクターにも合った表現になります。また、販売価格などの表記に関してはより安く見せたいので漢数字表記を、英数表記は半角で統一することにします。

表記のブレはコンテンツの質を大きく下げる

表記は基本的に検索件数の多い表記を採用しますが、「文末表記」「数字表記」「全角/半角表記」については、事前に決めておきましょう。