第3章 実践!Webコンテンツの 編集と校正
執筆で一気に書き上げた原案を、より読みやすくムダのない文章にするのが「編集」作業です。また、Webライティング特有の、SEO対策もこの編集で行います。ここでは実際に作業を始める前に、その作業の流れを確認しましょう。
高いSEO対策の効果を発揮し読みやすい文章にするためにも、業務を請け負った際に指定された文字数に合わせるためにも、文章量の調整は必要です。ストーリーを変えず、自由に文章量を調整する方法を身につけましょう。
文やパラグラフが長すぎたり、結論がわかりにくかったりすると、どんなにストーリーがしっかりしていても、文章は読みにくくなります。文字数の調整が終わったら、次は文章を読みやすくする作業をしましょう。
単語ごとにスペースで区切られる英語などの言語と異なり、隙間なく単語が続く日本語はキーワードの判別が難しいため、テーマを表すキーワードを厳密に使い、検索エンジンにアピールすることが大切になります。
文章を編集する作業の最後は、「ムダ」を省く作業です。この作業のあとは、レイアウトの調整や見出しをつける作業、そして誤字脱字をチェックする「校正」作業になるので、文章はここで完成させることになります。
見た目をよくし、よりわかりやすいコンテンツにするために画像を追加しますが、画像はSEO対策の効果はほとんどありません。見た目をよくしアクション率を高めるとともに、少しでもSEO対策に効く画像の利用法を理解しましょう。
追加した画像の効果を高めるためには、Webページのレイアウトも大切です。視線の動きを考慮した適切なレイアウトは、より高いアクション率を実現します。ここでは、代表的な3つのレイアウトを紹介します。
コンテンツの「見た目」を左右する要素として、画像とレイアウトに加え、文字自体のフォントやサイズ、色についても触れておきます。画像、レイアウト、文字の3要素を最適化することで、利用者のアクション率は大きく変わります。
編集の最後は、文章をわかりやすくしSEO対策も強化する、見出しの追加作業です。見出しは、SEO対策の本では必ず触れられる、非常に重要な要素です。より高い集客力のあるコンテンツとなるよう、正しい方法で見出しを追加しましょう。
編集作業によって文章ができたら、リリース前の最終チェック、校正作業をします。表記の間違いや不適切な表現がないかなどをチェックするとともに、キーワードの最終調整も行い、リリースできる状態にしましょう。